結局は実現しなかったコンサート
「ナナサコフ・コンサート」なるものを計画し、助成金を申し込んでみました。とても「お金」がかかりますから、それにチケットがたくさん売れるとは思えませんので。
芸術文化振興会基金(不採択)
財団法人ローム ミュージック ファンデーション(不採択)
いわく、「ご応募の課題につきまして選考委員会において慎重な審議をいたしました結果、このたびは遺憾ながら貴意に添うことができず、不採択となりましたのでお知らせ申し上げます。」
さて、どんな「要望書」「課題」で助成金を申請したのか?。今となっては、いわゆる「とらぬたぬき」に属するモノになってしまったのですが・・・・。
計画する段階でいろいろと分かったことがありますので、それを記録するためにこのページを作りました。結局は実現しなかったコンサートに関するオハナシ。
| タイトル | ミヒャエル・ナナサコフ演奏会 |
| 日 時 | 2002年10月26日(土)午後5時 |
| 場 所 | 銀座ヤマハホール |
| プログラム |
第1部
Bach-Godowsky : ピアノ独奏のための無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番
Chopin-Godowsky : 練習曲1番(左手用)、8番
K.S.Sorabji : 100の超絶技巧練習曲より1番、4番、10番、18番
K.S.Sorabji : ソナタ1番
第2部
Borodin-Feinberg : スケルツォ(from Second Quartet Op.3)
Tchaikovsky-Feinberg : 悲愴のスケルツォ(from Symphony No.6 )
Ch.V.Alkan : 悲愴なジャンルの3つの作品 Op.15
Ch.V.Alkan : 演奏会用練習曲「騎士」 Op.17
Ch.V.Alkan : イソップの響宴 Op.39-12
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| 備 考 |
実演曲目の全ての楽譜を、聴衆が見ることができるように、舞台奥のスクリーンにプロジェクターを
使用して映し出す(楽譜と作品の著作権には特に注意する)。
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ステージはざっとこんな感じ。
ピアノの椅子が2つ並んでいます。まずは私が上手から登場し、「譜めくり」の椅子に着席。一応ちゃんとスーツを着ていますが、タキシードにブラックタイではありません。続いてタキシードにブラックタイ姿の・・・・マネキン人形クンが登場し、ピアノの前に座ります。というか、自分では歩いて来れないだろうから、スタッフに連れてきて?もらいます。
マネキン氏がナナサコフさんで、譜めくりが七澤さんという設定。つまりマネ氏はどんな格好イイ奴でもOKだ(何が?)というワケ。そういえば、マネキンの顔ってシゲシゲと見たことがないんだけれど、アレどんな人相でしたっけ?名探偵コナンの犯人役はいつも輪郭と目しかない(口もあったかも?)全身黒タイツ男みたいな描かれ方してますが、そんなのも良いかもしれません。
このプログラムどう思いますか?4人の作曲家を扱うのはちょっと欲張りすぎかもしれませんが、第一回目の演奏会ですから少し花火を打ち上げておこう、というわけです。これで驚いてはいけない! さらにこの演奏会が終了したら、次のシーズンには「アルカン短調練習曲全曲演奏会」を土曜日に行い翌日の日曜日に「ショパン/ゴドフスキー全53曲演奏会」を行うという、やる方も聴く方も本当に疲れそうな、「鉄人コンサート」を計画しています。いや、「計画していましたが・・・・」が正しい。
さて、譜めくり側にコンピュータとシーケンサーを置いて、そこで操作します。自動演奏ピアノをコントロールするのはシーケンサーが無難でしょう、コンピュータのフリーズはごめんですから。そいつは主にプロジェクターのデータ用に使います。PowerBookのS-Videoアウトから簡単にプロジェクターに繋げるんですね。映像機器システム社(http://eizou.tv/)に教えてもらいました。横河製[ d-1500x ]定価78万円がレンタルだと6.8万円です。2100ansiルーメン、解像度1024*768、投影距離40m可能ということで、ヤマハホール(524席)ならちょうど良いくらいです(と言われても、私には実はよくわかりませんが)。キャプチャーした楽譜をMSパワーポイントで、曲に合わせて順送りします。プロジェクターの設置位置ですが、ステージ上に置くと、冷却ファンの音が結構うるさいかもしれません。そうすると操作はスタッフにお願いして2階席から投影するのが良いかもしれません。
ソラブジの楽譜はスキャンしてそのまま使う、というのはマズイでしょうねえ。まずはちゃんと許諾の交渉をしないといけません。ああ、それはアムラン先生との共同作業中の「18 / 100超絶技巧練習曲」に関しても同じことなんですが、やはりヒントン氏とじっくり話す必要があります。(話す、話す・・・英語ですか。それで今年は気合いを入れて正月から英語の学習を始めました。)スキャニングではなくて楽譜の画像データを作るとなると、フィナーレで作成するということになるんでしょうか?アレって使うのが難しそうですよね、特に相手がソラブジの譜面じゃあ。アムラン氏は手書きで120ページを仕上げていますが、ただ単に作曲家のマニュスクリプトを読み易く清書したワケではありません。当然のことながら、実に詳細に研究し4年という時間をかけて18曲のNew Editionを提供してくれました。私はとりあえず1ページだけでも清書してみようと思い、ノーテーションは初挑戦のイラストレータでお絵描きすることにしました。
御存じの方も多い?と思いますが、ソラブジアーカイヴで購入できるこの楽譜は、アムラン氏の手書きによるA3ヨコ版です。決して「使い易い」とは言えないサイズですので、A4タテ版に組みかえました。フォントなんてものは無いのでタマもハタもゴセンも全部イラストレータで作って、ひたすらコピー&ペーストで作りました。そのわりには、まあまあ良く出来ているんじゃないかなあ。しかし、あまりにも時間がかかり過ぎるので、ちゃんとフィナーレを駆使できる人間に依託した方が良いと思い、演奏会経費に組み入れることにしました。つまりこれ以降は「やっていない」ということです。
ホールの選定と使用するピアノについて
最初に考えたのは「この二つはリンクしている」ということ。結果的には「リンクしてない」に到りました。ピアノプレーヤはヤマハ株式会社の商品ですから、この企業に協力してもらえればピアノの確保が容易になります。録音にも使用したいので、そのへんのツテが無いものかと、古くからの友人でレコード業界に席を置くK氏に相談しました。彼の勤務するU社でもヤマハの人間と仕事をすることがあるので、その旨を先方に伝えてもらい、浜松のヤマハ本社の担当連絡先も教えてもらいました。よしよし順調かな!と思いきや、全然つれないお返事で「ピアノを貸し出す業務からは撤退しましたのでご協力できません」とのこと。ヤマハホールにホール使用の相談に行った時も支配人氏から「それなら、ピアノプレーヤ推進部あたりが協力してくれるんじゃないかなあ」の言葉に、もう一度だけ浜松に相談の電話をした時も同様のつれないお返事。もちろん先方の都合が優先するんですから、文句を言うつもりはありませんよ。
銀座という立地のリッチさと、木の内装にこだわって作られたヤマハホール、昔は「東洋のカーネギーホール」と言われたものです。最近のホールに比べれば残響が短く、どちらかと言えばデッドな音空間ですが、500席強というキャパはこの企画にはちょうど良いくらいですし、ヤマハからピアノを借用できるかもしれないという下心があったので、最初からこのホールを使いたいと思っていました。ホール備え付けのピアノには、自動演奏装置は付いていません。まさか、ピアノ売り場のフロアから、商品を借り出すのは無理でしょうから、ヤマハ本社が協力してくれない場合は他の方法を考えなければなりません。
Webで調べてみると、業務用レンタルの会社がいくつか見つかりました。しかし、自動演奏装置付きのフルコンを持っている会社は一つもありません、大きくてもC7まででした。そのピアノのコントローラのヴァージョンを質問しても、ろくな返答がありませんでしたので、あまり使っていないのかもしれません。といことは、まず最新型ではないでしょうね。レンタル料金は一日20万円程度でしたが、データの調整が必要なので事前に使わせてもらうための料金を考慮すると、およそ30万円くらいでしょう。
現実的にはレンタル会社のお世話になると思いますが、ここでひとつ非現実的なお話し。
ピアノディスク(http://www.pianodisc.com/)を知っている方もいらっしゃるでしょう。実物を見たことがありませんが、ホームページを見る限り、昔のマランツの自動演奏ピアノの発展型、つまりヤマハと同じようなものだと思います。鍵盤奥を下(裏)側がらソレノイドのドライヴで突き上げて動かしているようです。MIDIも使えるようですから、ファイルシステムが違っていても問題ないでしょう。取り付け可能なピアノを限定していない?ようなので、スタインウェイのフルコンでもOKだし、更に非現実性を押し進めれば1920年代のエラールのレストア品、さらに現代最大のモンスターFAZIOLIなんていうのも、きわめて面白い。日本に代理店がある、とは書いていないので、いっそのこと立候補して「超マニアック」にではなく「超お金持ち」相手に、『ロールスとフェラーリを買ったら次はコレを買いなさい!』的な商売を始めようか(ウソ)。
ヤマハホールでなければいけない、という理由はなくなりましたので他の候補も考えました。私としては津田ホールが気に入りました。基本的には学校の持ち物だそうで、申請書を提出しそれが理事会で承認されるとかなんとか・・・・ちょっと面倒くさい気もします。どちらのホールも使用料がそれほど高くない(土日でも40万円前後)のも、魅力的です。
さて、この続きは収支(予算)についてです。公演内容でリジェクトされたのか、収支(予算)でなのかは、次を見てのお楽しみ????だあ。
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